競売は、債権者(金融機関)が裁判所に申し立てて行う強制執行です。任意売却は、自ら(債権者の同意のもと)の意思で、一般市場で売却を行うものです。これが決定的違いです。
1.売却価格が違う
一般の市場で売り出しを行う任意売却と違い、内覧できない等、不確認要素が多い競売入札では、相場よりかなり低い金額で入札されます。それにより、返済に充当できる金額が減り残債務がふくらみます。
2.公にされる
・競売では、執行官によって現況調査し、現地を測量したり、写真撮影をします。
・ご近所さんに察知されます。
・情報公開します。
新聞・ネット・広告などに掲載されます。悪徳業者が近隣にチラシを配布したりします。もちろん入札希望者がひっきりなしに調査にやってきます。自宅を撮影したり、道路を測ったり、中をうかがったり・・・・
たぶんこれが一番耐え難い事です。
3.立ち退きを余儀なくされる
落札者から立ち退き請求されます。当たり前の事ですが落札者は自分の所有の不動産になったのだから、すぐに出て行ってくれと請求してきます。ほとんどの場合、引越代は出ません。居座ると、強制執行されます。
4.残債務が消えない
自己破産をしない限り、競売後も残った住宅ローンの支払い請求は続きます。精神的にも金銭的にもずっと追い込まれていきます。
5.再建計画が立てられない
競売は強制執行であり、自らの関与しない所で事がすすんでいきます。いつ、誰が、何を行ってくるかわかりません。正に明日が見えません。

一方、何もしないで競売を受け入れる方は
◯ここまできたらどうにでもしてくれ、好きにしてくれ、となげやりの方
◯周りの目など関係ないといえる、すごく肝っ玉のすわった方
◯とにかく逃げ回っている臆病な方
◯違う世界で生きている人(いろんな方がいます)
→当社が競売にて落札し、お会いした入居者の方々のイメージです
本当にいろんな方がいますが、必ず精神的、経済的ダメージを受けておられると思います。あなたはどうしますか?